Archive for 8月, 2014

音響信号機の整備とは

街中で信号待ちをしていると、信号機から通りゃんせのメロディーやカッコウの鳴き声が聞こえてくることがあります。この様に、音声によって信号の状態を伝える信号機を、「音響信号機」と呼びます。視覚障がい者が安全に横断歩道を渡れるように設置されているものです。信号機から流れてくる音声は「誘導音」と言われます。

視覚障がいを持つ方々が、危険を感じる場所の1つが交差点です。車の音、人の足音だけでは判断が難しいことから、視覚障がいを持つ方々にとって頼りになる装置となっています。近年は、こうした障がい者が安全に交通を利用できる信号機の改良や、その設置を行うバリアフリー化が推進されているのです。

現在、誘導音の内容は「とおりゃんせ」「故郷の空」のメロディー型と、「カッコウ」「ピヨピヨ」の擬音型があります。擬音型の方が設置コストが安いこと、また、警察庁が「聴覚障害者用付加装置に関する設置・運用指針の制定について」を発表した事から、今後は擬音式で「異種鳴き交わし方式」の信号機設置・更新が行われていくことになります。

異種鳴き交わし方式は、横断歩道の両端からそれぞれ異なる擬音を発する信号機です。例えば、自分の正面でカッコウ、背面でカカッコーと鳴ります。こうする事で、視覚障がい者の方々が自分の位置や方向を把握しやすくする目的があります。

この信号機は便利なものですが、夜間は騒音となる事から使用できない事が課題です。聴覚障がいを持つ方の為の信号機研究・開発は今も続いていて、各メーカーで改善に向けた取り組みが行われています。

点字や音声による道路案内について

駅や観光地に、目の不自由な方向けに、点字や音声による道路案内板が設置されていることがあります。目の不自由な方は、初めて行く場所では、道路の様子やどこに何の建物があるかなどが分からず、また周囲を目視で確認することもできないので、こういった案内板が役に立ちます。
例えば、初めて行く駅のバスターミナルで、目的の乗り場まで行く経路を確認する、といった使い方があります。点字を触りながら大まかな位置関係を把握し、同時に「1番乗り場は右に30m進んでから左に曲がります」のような音声を聞くことで、目的の乗り場までの経路を確認することができるのです。
ただ、単独で歩行するための訓練を受けた、目の不自由な方でも、感覚で正確な距離を測ることはできないので、100%目的の場所にたどり着けるとは限りません。もし、案内板を確認している目の不自由な方を見かけたら、声をかけて、誘導することも、バリアフリーの一歩です。

案内板は、この他にも、多機能トイレ内の各種設備の位置を示すためにも用いられています。東海道新幹線のトイレのドア内側にも設置されています。

このように、公共施設に設置されている案内板は、多くの目の不自由な方に利用されており、今後ますますの普及が必要です。加えて、真のバリアフリーの実現には、こうしたインフラに加えて、皆さんの「心」も大切な要素です。

視覚障害者誘導用ブロックの設置の効果について

視覚障害者誘導用ブロックとはどのようなものか、知っていますか。はっきりとこのようなものということで、説明できる人は少ないでしょう。しかし、ほとんどの人が意識しないまま、普段の生活の中で見ているはずのものなのです。
別名では、点字ブロックとも呼ばれます。こちらの呼び方では、馴染みのある人もいることでしょう。点字ブロックは、学校や福祉施設などにはほとんど設置してあるものであり、道路でも横断歩道のところや歩くための歩道などにあるのです。黄色い正方形のタイルのようなものに、丸い大きな点々のぼこぼこが出ているものと、長細い川の字のようになっているものがあります。
丸い点々のぼこぼこのところでは、そこで止まるように警告されているものであり、長細い川の字のようになっている方は誘導ブロックとして、その流れに沿って歩くように指示されているというわけです。
ですから、全盲や弱視などの視覚障害のある人にとっては、こういった点字ブロックはとても重要です。しかし、それを知らない人がとても多く、点字ブロックの上に自動車や自転車を停めたり、障害物を置いてしまったりする人がいるのは、本当に残念なことです。誰もが生活しやすいように、こういったことを広めていきたいものです。

障がい者向けのバリアフリーとは

日本でも福祉の分野に、かなり力を入れるようになっています。以前は、他の先進国に遅れをとっていた日本ですが、諸外国を見習い、障がいのある人でも、高齢者でも、小さい子供でも人権を守られるべきであり、だれもが暮らしやすい世の中にしようという考えから、ノーマライゼーションやバリアフリーといったことがいわれるようになっているのです。
バリアフリーというのは、生活をしていく上で、いろいろ場面の障壁をなくすことです。例えば、家の中では段差を部屋と廊下での段差をなくし、躓いたりすることがないようにしたり、車いすでの移動もスムーズにできるように、スロープを作ったりすることなどです。
数年前に、バリアフリー法というものができて、公共の施設などでのエレベーターやエスカレーターなどでの段差対策や車いすなどの人のためのトイレの設置、点字の表示、駐車場の便利な場所での車いすスペースや表示、低床式のバスや音声案内付きの信号機、点字ブロックの設置などがその具体的な内容になっています。
このように、障がい者でも普通の暮らしができるように行政での取組みも進めていき、さらにはこれからは一般の人たちの意識も変えていくことも大切でしょう。

幅の広い歩道を整備するメリットについて

都心部ではともかくとして、地方によっては車道の整備が中心とされている印象があります。幅の広い歩道を整備することによって、障がいを持つ方の車椅子での外出は勿論、子育て環境を整えるというメリットが生まれます。自動車は移動手段として非常に便利なモノですが、地域の活性化はその地域に居住する人間の力によるところが大きいと言えます。その地域に居住する人間が地元で消費したりすることで、その地域にお金が回ることになります。今、国や自治体では、子育て支援策に力を入れています。ただ、マクロ的なものの見方ばかりが論じられていて、ミクロ的な観点から子育てを見たときに、そうしたメリットの大きさが改めて分かるのではないでしょうか。子育て世代の方々が住み、ベビーカーや小さな子の手を引いて、安心に安全に近所で買い物が出来ることや、障がいを持つ方にも、お年寄りにもやさしい環境を作り出すことで、幅広い世代や需要にそった地元での消費というものが活性化されるのではないでしょうか。大きなショッピングセンターが建てられることも車社会では必要なことでありましょうが、それよりも地元の商店などでの消費活性化こそが地域を、自治体を、そして、国までをも富ませる隠れた力とであることを考えるならば、このメリットは絶大なものとなり得ましょう。

道路の無電柱化のメリットについて

都市計画や再開発による区画整理されていない市街地では、歩行者と車両とのいわゆる「棲み分け」が困難で、しばしば歩行者と車両の接触事故などが起きがちです。これは住宅や敷地などによって道路を拡幅できないことと、もう一つ大きな要因が電柱の存在と言えます。電柱の多い道幅の狭い道を実際に走行すると分かりますが、自動車の離合でも、電柱を避けようと大きく中央に相互が寄ってしまい、速やかに離合ができなかったり、歩行者などは電柱を避けるためにどうしても路肩より車の往来がある道路の中央側に寄らざるをえないからと言えます。例えば5m幅の道路も実際は電柱があることでそれよりも狭くなってしまうのですから、危険度が増すのも当然でありましょう。道路の無電柱化は、拡幅できない道路でも、実質拡幅したことと変わらない程の効果が望めます。勿論、コストなど諸問題はありますが、一家に二台、三台が当たり前の車社会において、交通弱者である歩行者、しかも障がいを持った方が安全に歩行できることを第一に考えるならば、喫緊に対策を講じる必要があるでしょう。そのようにして交通事故被害を減らしていくことが、すなわち真の意味でのバリアフリー社会の充実と言えるのではないでしょうか。

植樹帯、並木、柵などの整備の重要性について

健常者であれば、日頃歩道や交差点などを何の違和感もなく、歩いていることでしょう。段差があろうとも、障害物があろうとも避ければいいので、問題はないのです。 しかしながら、体に障がいがある人や高齢者の人、怪我をしている人などでは、そういったちょっとしたことがとても気になって、重要なことになるのです。考えてもみれば、車いすの人が段差のあるところを進みたいと思っても、なかなかできなかったり、本来ならば、何もないことを想定して設置されているような点字ブロックなども上に自転車や自動車が停めてあれば、本当に困ります。 やはり社会的に弱者と呼ばれるような人の気持ちになって考えるべきことなのです。また、自分たちが将来、衰えてきたときにも同じような思いをすることでしょう。 歩道を行く時には、植樹帯や並木、そしてそういった植物を囲っている柵などは、きちんと整備されるべきです。それが通行の邪魔になったり、木の枝などが飛び出ていて、怪我をする原因になることもあるのです。行政で通常されるべきことですが、すべてをそのように整えるのはとても難しいことではあります。 これからの日本では、ノーマライゼーションの精神を大切にしていきたいところです。

歩道の段差・傾斜・勾配について

日頃の生活の中で、肉体的に健康であり、特に困らないような日常を送っていると気付かないこともたくさんあります。例えば、歩道を歩いていても、点字ブロックの設置してある意味を知らなかったり、ちょっとした段差があっても普通に移動できたりするので、特に何も感じなかったりするのです。
しかし、こういったことは車いすや普通に歩くことが困難で、杖をついたりしている人たちにとっては、とても重要なことなのです。段差があるところでは、車いすで上がったりするのは本当に大変なことですし、降りるときにも衝撃がすごいので体に負担がかかります。できれば、フラットになった傾斜や勾配のないような交差点にすれば、移動も楽になることでしょう。
やはり福祉に興味があったり、そういった仕事をしている人では知識もあり、気をつけることも多いのでしょうが、そうでないと日本の社会ではあまり知られていないこともあり、障がいのある人にとっては、生活しにくいのです。
今後、一般人も含め、そういった人たちに対して優しい心で接し、理解を深めることが大切になるでしょう。これは、ベビーカーを押す親に対しても同様のことがいえます。ノーマライゼーションの精神で生きていきましょう。

歩道とバリアフリー施策

体が健康であり、普通に生活をしていると、あまり道路や交差点などの交通関係の場所に関して気になることはないでしょう。しかし、手足が不自由で普通に歩くことが困難だったりして、車いすや杖を利用していたり、視覚障害があったりすると本当に苦労します。これは、その立場にならないとなかなかわからないものです。しかし、理解を深めることはできます。ですから、いろいろなパターンで物事を考え、誰もが生活をしやすい日本にしていきたいものです。
電車の駅やバスなどでも、最近ではバリアフリー構造が見られるようになりました。エレベーターやエスカレーター、点字や点字ブロック、音の鳴る信号など、数年前にバリアフリー法ができてからかなり普及してきたのです。
歩道に関しても同様です。段差を少なくし、傾斜や勾配にも気を使いながら、フラットに改良をする動きがあります。また、点字ブロックの意味を知り、その上に障害物を置かないようにするなども大切なことです。
しかしながら、現在の日本では公共施設や福祉施設などの周辺はそういった気遣いができても、少し離れた一般の交差点ではまだまだ改良の余地があります。ですから、今後行政も誰もが利用しやすい環境にしていくことが課題になっているのです。

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